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大会長挨拶

徳島大学大学院医歯薬学研究部​ 形成外科学分野 教授

橋本一郎

「徳島から新たな熱傷治療を」

 この度、第32回日本熱傷学会中国四国地方会学術集会の会長を拝命いたしました橋本一郎です。熱傷治療には急性期治療からリハビリテーションを通して社会復帰まで、さまざまな職種の医療福祉関係者が携わります。それぞれの場面で、最新の治療や知識が必要となります。再生医療として日本で初めて自家培養表皮が保険適用され、熱傷の急性期治療は新しい時代を迎えました。自家培養表皮が登場した初期のことを思い起こすと、その有効な使用方法については、多くの議論を繰り返しながら自家植皮術と併用する方法が確立されていきました。

 そして、新たに壊死組織除去剤ネキソブリッドや自家細胞懸濁液RECELLがこの1〜2年で使用可能となりました。これらの製品はこれまでの熱傷治療を変革し、治療成績を向上させる有用なツールになることが期待されています。しかしながら有効な使用方法については手探りの状態です。より有用な治療方法をさまざまな角度から検討する必要があります。

 本学術集会では特別講演として日本大学医学部形成外科教授の副島一孝先生を、共催セミナーとして聖隷三方原病院形成外科部長の辻本賢樹先生をお迎えします。それぞれのご講演ではネキソブリッドとRECELLに関する最新の知見をお聞きください。また、一般演題を募集しておりますので、珠玉の一例報告やさまざまな職種の方からの発表をお待ちしております。

 学術集会の会場は徳島駅からアクセスの良い阿波観光ホテルです。徳島には阿波尾鶏や紀伊水道の新鮮な魚など、冬のお鍋にぴったりの食材が豊富です。ぜひ徳島にお越しください。

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